大腸がん検査キットの使い方完全解説!検診・便潜血検査での採取の注意点とは
大腸がん検査キットの使い方完全解説!検診・便潜血検査での採取の注意点とは
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早期発見のために。大腸がん検査キットの使い方をマスターしよう

大腸がん検査キットの使い方に不安はありませんか?

大腸がん検査キットは、大腸がんの早期発見に非常に効果的なツールですが、正しい使い方をしないと、正確な結果を得られない可能性があるのです。

この記事では、検査キットの基本的な使い方から細かな注意点まで、初めての方でも安心して実施できるよう、分かりやすく解説します。

便の採取方法や保管方法など、具体的な手順を順を追って詳しく説明していきますので是非参考にしてみてくださいね。

大腸がん検診の「便潜血検査」とは

大腸がん検診の「便潜血検査」とは

便潜血検査は、大腸がん検診において最も一般的かつ重要な検査方法の一つです。

この検査では、便に含まれる目に見えない微量の血液を調べることで、大腸がんや前がん状態(癌になる手前の状態や病変)のリスクを評価します。

自宅で検体を採取でき、身体への負担が少ないため、多くの人が利用しやすい方法として広く普及しています。

また、大腸がんの早期発見に非常に効果的であり、定期的な受診が推奨されています。

検査の種類と原理

便潜血検査には主に2種類があります。

化学法

主に欧米で採用されている方法で、食事内容によって結果が影響されるため、事前に食事制限が必要です。

この点で利用者には一定の負担があります。

免疫法

日本で開発された方法で、日本国内では主流の方法です。

人の赤血球に含まれるヘモグロビンという特殊なタンパク質だけを検出する仕組みのため、食事の影響を受けずに信頼性の高い結果が得られます。

大腸内にポリープやがんなどの異常があると、そこから微量の出血が起こり便に血液が混ざります。

この検査は、その微量な出血を高感度で検出できるため、症状が出る前の段階でも異常を発見することが可能です。

便潜血検査の特徴

便潜血検査は、大腸がんの早期発見に優れた検査方法です。

便中の微量な血液を検出することで、大腸がんやポリープなどの早期発見を可能にします。

以下に、便潜血検査の主な特徴をご紹介します。

手軽さと利便性 ・自宅で簡単に実施可能
・専用キットで便を採取するだけ
・医療機関での長時間の待機が不要
身体的負担の少なさ ・痛みや不快感がない
・内視鏡のような体への負荷がない
・薬剤投与や麻酔が不要
費用対効果の高さ ・比較的安価な検査費用
・健康診断に含まれることが多い
・保険適用の対象
高い検査精度(免疫法) ・食事制限が不要
・薬剤の影響を受けにくい
・2日法による高い検出率
予防医療としての価値 ・症状が出る前の早期発見が可能
・定期的な健康管理に最適
・がんの予防と早期治療に貢献

特に40歳以上の方の定期的な健康管理に適しており、大腸がんの早期発見による治療成功率の向上に大きく貢献しています。

大腸がん検診の流れ

大腸がん検診の流れ

ここでは、大腸がん検診の一般的な流れを、順を追って解説します。

1. 検診の申し込み

大腸がん検診は、地域の自治体や職場の健康診断、医療機関を通じて申し込むことができます。

自治体によっては、無料または低額の検診を実施しているケースもあるので、自分に合った方法を探してみましょう。

2. 大腸がん検査キットの受け取り

申し込み後、専用の便潜血検査キットが配布されます。

キットには便を採取するための容器や説明書が含まれています。説明書をよく読んで、正しい手順を確認することが大切です。

大腸がん検査キットの一般的な使い方は、のちほど詳しく紹介します。

3. 自宅での便採取

検便は自宅で行います。

多くの大腸がん検査では、2日分の便を採取する「2日法」が採用されています。

4. 検体の提出

指定された医療機関や検査センターに、採取した検体を提出します。

5. 検査結果の通知

医療機関での分析が完了したら、結果が通知されます。結果は「陽性(+)」または「陰性(-)」で示されます。

  • 陽性の場合:大腸内視鏡検査など、精密検査が必要です
  • 陰性の場合:定期的な検診を継続しましょう

6. 精密検査(陽性の場合)

便潜血検査で陽性となった場合は、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けます。

なお、陽性の原因には、大腸がんの他にも大腸ポリープや炎症などの可能性があります。

定期的な受診が重要!

大腸がん検診は、一度きりではなく定期的に受けましょう。

特に以下の方には、毎年の受診をおすすめします。

  • 40歳以上の方
  • 大腸がんの家族歴がある方
  • 過去に大腸ポリープを指摘された方

定期的な検診により、万が一の場合でも早期発見・早期治療につながります。

ご自身や大切な家族の健康管理のために、積極的な受診を心がけましょう。

大腸がん検査キットの使い方

大腸がん検査キットの使い方

検査の精度を保つためには、大腸がん検査キットの正しい使い方をしっかり理解することが大切。

採取方法を間違えると、便以外の水分が混ざったり、必要な量が採取できなかったりして、正確な検査結果が得られない可能性があります。

ここでは、準備から提出まで、大腸がん検査キットの使い方をわかりやすく解説します。

準備するもの

検査を始める前に、大腸がん検査キットの中身を確認しましょう。

採便容器、採便用シート、説明書などが入っています。

検査の前には必ず手をよく洗い、清潔な状態で作業を始めてください。

便の採取方法

まず、トイレに採便用シートを敷きます。

和式トイレの場合はお尻側に、洋式トイレの場合は便器の水たまりに軽く浮かべるように敷きます。

自動水洗トイレをお使いの方は、機能をオフにするのを忘れないようにしましょう。

便の状態に応じて、以下のように採取します。

  • 普通の便:採便容器のスティックで便の表面をまんべんなくこすり、適量を採取
  • 下痢の場合:スティックでかき混ぜるように採取
  • 硬い便の場合:表面に少量の水をつけて柔らかくしてから採取

採取後は、便を容器に入れてしっかり密閉し、容器に日付と名前を記入してください。

検体の保管と提出

採取した検体は、基本的に冷蔵保存してください。

やむを得ず室温で保管する場合は、25℃以下の涼しい場所に置いておきましょう。

先述した通り、2日法の場合は2日分の便を採取する必要があります。

提出日当日、前日、前々日の3日間のうちから2回採取するのが一般的です。

便秘の方は2~3日間隔が空いても問題ありません。

なお、検体は採取してから4日以内に指定の医療機関や検査センターに提出してください。

提出をする際は、必要書類に記入漏れがないかをしっかりと確認しましょう。

がん検査キットの使い方における採取や保管の注意点

がん検査キットの使い方における採取や保管の注意点

ここまで、大腸がん検査キットの正しい使い方をお伝えしました。

大腸がん検査キットを使用する際には、いくつかの注意点があり、これらを守ることでより正確な検査結果を得ることができます。

少し意識するだけで結果の確度がぐんと高まりますので、是非参考にしてみてください。

採取時の注意点

  • 便の状態:下痢や血便が出ている場合は、先に医師に相談しましょう。下痢や血便では正確な検査結果が得られないことがあります。
  • 採取量:スティックの先端部分に適量の便がつく程度が適切です。多すぎても少なすぎても、検査の精度に影響が出る可能性があります。
  • 便以外の混入:尿や生理血、トイレットペーパーが混ざらないよう注意してください。これらが検体に入ると、正確な結果を得られません。
  • 採取部位:便の表面だけでなく、内部からもまんべんなく採取することで、より正確な結果を得ることができます。

保管と提出に関する注意点

  • 保管温度:採取後はなるべく早く冷蔵庫で保管してください。室温や高温での保管は検体の品質に影響します。
  • 提出期限:採取から時間が経ちすぎると検体が変質するため、必ず期限内に提出しましょう。
  • 容器の密閉:採取後は確実に容器を閉め、漏れがないことを確認してください。

その他、大腸がん検査キットの使い方における注意点

  • 生理中の検査:生理中は検査を避け、生理が終わってから2~3日後に採取するようにしましょう。
  • 痔がある場合:痔があると陽性反応が出やすいものの、検査は可能です。陽性だった場合は必ず精密検査を受けてください。
  • 1本しか採取できない場合:2日分の採取ができなくても、1本だけでも提出してください。
  • 未使用の容器:使わなかった容器は提出せず、適切に処分してください。

なお、大腸がん検査キットの使い方について、分からないことがある場合は、医療機関に確認するか大腸がん検査キットの説明書を読み直してみてください。

大腸がん検査キットの正しい使い方を知ることが、大腸がんの早期発見への近道になります。

記事のまとめ:正しい使い方で正しい結果を

記事のまとめ:正しい使い方で正しい結果を

ステージ0やステージIの早期大腸がんは、治療成功率が非常に高く、5年生存率は95%以上と報告されています。

便潜血検査は、痛みもなく自宅で手軽にできる大腸がんのスクリーニング検査として、多くの方に選ばれている検査方法です。

特に40歳を過ぎたら、症状がなくても年1回の定期検査をおすすめします。

この記事で紹介した大腸がん検査キットの正しい使い方を参考に、ぜひ検査を始めてみてください。

大切なご家族のためにも、まずは自治体や職場の検診を利用して、便潜血検査を習慣にしていきましょう。

あなたの健康な毎日を、大腸がん検査が支えてくれるはずです。

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