大腸がん検査キットの使用期限、しっかり守って安心正確な結果を!
「大腸がん検査キットの使用期限、いつまで大丈夫なの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、大腸がん検査キットには適切な使用期限があります。
自治体から配布された大腸がん検査キットでも、薬局で購入したキットでも、期限切れのものを使用すると誤った結果がでてしまうことも。
この記事では、大腸がん検査の使用期限に関する基礎知識から具体的な確認方法まで、わかりやすく解説します。
大腸がん検査キットの使用期限について
大腸がん検査キットには使用期限があり、正確な検査結果を得るためにはこれを守ることが重要です。
使用期限を過ぎたキットを使用すると、検査の信頼性が低下し、誤った結果につながってしまう可能性があります。
ここでは、検査キットの一般的な使用期限、期限切れキットのリスク、そして使用期限の確認方法について詳しく解説します。
大腸がん検診を適切に受けるための基本の知識として、要チェックです!
検査キットの一般的な使用期限
大腸がん検査キットの一般的な使用期限は、製造日から1年から2年程度です。
ただし、具体的な期限は製造元や検査キットの種類によって異なります。
自治体や医療機関から配布されるキットは、配布時期に合わせて使用期限が設定されており、通常は配布から半年から1年程度となっています。
使用期限が切れた検査キットのリスク
使用期限が切れた検査キットを使用すると、以下のようなリスクがあります。
検査の精度低下 | 試薬の劣化により、正確な結果が得られない可能性があります |
---|---|
偽陰性 | 実際には異常があっても検出できない可能性が高まります |
偽陽性 | 異常がないにもかかわらず、異常ありと判定される可能性があります |
検査の無効 | 医療機関によっては、期限切れのキットによる検査結果を受け付けない場合があります |
これらのリスクにより、早期発見の機会を逃す可能性があるため、十分な注意が必要です。
使用期限の確認方法
使用期限は以下の方法で確認できます。
- 検査キットの外箱やパッケージに記載された期限を確認する
- 同封の説明書で確認する
- 自治体や医療機関から配布されたキットの場合は、配布元に問い合わせる
- 製造元のウェブサイトで、製品番号やロット番号から確認する
使用前には必ず使用期限を確認し、期限内のキットを使用してください。
期限が不明な場合や、期限切れが疑われる場合は、新しいキットを入手するか、医療機関に相談することをおすすめします。
大腸がん検査キットの正しい使用方法
使用期限を守ることはもちろん、大腸がん検査キットを正しく使用することも大切です。
ここでは、適切な便の採取方法から保管、提出までの手順について詳しく解説します。
便の採取タイミングと方法
便(検体)の採取は、検査の中で最も重要なステップ。
正しいタイミングと方法で採取することで、より正確な結果を得ることができます。
採取のタイミング
日本国内では2日法が採用されているケースが多く、検査には2日間連続で便を採取する必要があります。
採取は朝一番の便が最適とされています。
また、生理中や痔からの出血がある場合は、検査結果に影響を与える可能性があるため避けましょう。
採取の手順
「大腸がん検査キットの使い方が難しい」という声をよく聞きますが、実際は以下のような簡単なステップで検体を採取することができます。
- トイレットペーパーや採便シートで便を受け止めます。
- 付属の採便棒で便の表面を数カ所こすり取ります。採取量は米粒大程度で十分です。
- 採便棒を容器に戻し、しっかりと蓋を閉めます。
焦らず、説明書にある手順通りに採取しましょう。
注意点
採取の際は、便が水に触れないように注意してください。
また、尿や経血が混ざると正確な検査結果が得られないため、混入しないよう気をつけてくださいね。
なお、検査キットの種類によっては、1回分の便から2カ所採取する必要がある場合もあります。
使用期限と合わせて、その大腸がん検査キットの正しい使い方も説明書でチェックしてみましょう。
採取後の保管と提出
採取した検体は適切に保管し、できるだけ早く提出することが大切です。
保管方法
採取後の検体は冷蔵庫で保管してください。
冷凍は厳禁です。
また、直射日光や高温は検体の品質に影響を与えるため避け、2日目の採取が終わるまでこの状態で保管します。
提出までの期間
採取した検体は1週間以内に提出してください。
長期間保管すると検査の精度が低下する可能性があるため、できるだけ早めの提出を心がけましょう。
検査依頼書に必要事項を漏れなく記入し、2日分の検体を一緒に提出します。
提出の方法については、医療機関や自治体から指示された手順に従ってください。
検査結果の通知
検査結果が出るまでには一定の期間がかかります。
また、結果に応じて適切な対応を取ることが重要です。
検査の実施
提出された検体は専門の検査機関に送られ、便中の血液(ヘモグロビン)の有無について詳しく分析されます。
結果の通知
検査結果は通常2週間から1か月程度で通知されます。
- 陰性:異常なし
- 陽性:血液が検出された可能性あり
通知方法は郵送や電話、最近ではWebサイトなど、医療機関によって異なりますので、詳しくは検査を受けた機関にご確認ください。
陽性だった場合
大腸がん検査キットで陽性と判定されても、必ずしもがんとは限りません。
しかし、陽性であればどちらにせよより詳しい検査が必要です。
医師に相談の上、医療機関で大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることをおすすめします。
大腸がん検査キットを使用する際は手順を正しく守り、定期的に検査を受けることが大切です。
大腸がんの早期発見につなげましょう。
使用期限切れの検査キットへの対処法
大腸がん検査キットの使用期限が切れていることに気づいた場合、適切な対処が必要です。
繰り返しのお伝えにはなりますが、使用期限が切れてしまったキットでは正確な結果が得られない可能性があるため、使用は避けましょう。
大腸がん検診のための検査キットは医療機関へ相談
自治体や医療機関から配布された大腸がん検査キットが使用期限切れの場合は、以下の手順で対応してください。
- 配布元の医療機関や自治体の健康管理センターに連絡する
- 期限切れのキットの取り扱いについて指示を仰ぐ
- 新しいキットの入手方法や次回の検診予約について相談する
定期的に無料または低価格で検査キットを配布している自治体もあります。
なお、医療機関でも適切な対応方法を案内してもらえるはずなので、お困りの場合は医療機関にご相談ください。
市販の検査キットは新しいものを購入
薬局やオンラインで購入した市販の検査キットが期限切れの場合は、以下の対応をしてください。
- 期限切れの大腸がん検査キットは使用せず、適切に廃棄する
- 新しいキットを購入する
– 薬局やドラッグストアで購入
– 信頼できる医療機器メーカーのオンラインショップで購入 - 購入時は使用期限を確認し、できるだけ早く使用する
市販のキットは2,000円程度~購入可能です。
また、定期的な大腸がん検診は早期発見・早期治療につながります。
検査キットの使用期限にも注意を払い、定期的に正しく検査を受けましょう。
記事のまとめ
大腸がんは早期発見すれば高い確率で治癒が期待できる病気ですが、自覚症状が出にくい。
だからこそ、定期的な検査が欠かせません。
大腸がん検査キットの使い方や使用期限を正しく理解し、年1回のがん検診を習慣にしましょう。
大切な家族のために、そして自分自身の健康のために、今すぐがん検診の予約や大腸がん検査キットの準備を始めてみませんか。
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