がん検査キット
線虫を使ったがん検査キットを詳しく解説!リスク判定の精度は高い?
線虫を使ったがん検査キットを詳しく解説!リスク判定の精度は高い?
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国内で初めて線虫を使った仕組みを導入したがん検査キットについて解説

癌は日本人の2〜3人に一人が罹患する可能性がある身近な病であり、死亡に至るケースも決して少なくありません。

しかし、現在はがん検査キットを利用すれば、自宅で簡単に検体を採取して癌のリスクを判定することが可能です。

今回は、数ある製品の中でも国内で初めて線虫を使った仕組みを導入したことで注目されているがん検査キット「エヌノーズ(N-NOSE)」について解説します。

エヌノーズ(N-NOSE)のメリット・デメリットについても掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

がん検査キット「エヌノーズ」(N-NOSE) とは

がん検査キット「エヌノーズ」(N-NOSE) とは

ここではまず、がん検査キット エヌノーズ(N-NOSE)の概要を確認していきましょう。

エヌノーズ(N-NOSE)詳細
エヌノーズの価格 定期検査コース:15,800円、1回検査コース:16,800円
エヌノーズが対応している癌種別 口腔・咽頭がん、食道がん、肺がん、乳がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、胆嚢がん、胆管がん、大腸がん、腎臓がん、膀胱がん、卵巣がん、子宮がん、前立腺がん
エヌノーズの検査結果がわかる期間 検体提出後4〜6週間程度
エヌノーズの検体提出方法 指定検査機関へ持ち込みor集荷
エヌノーズ検査方法 専用器具での採尿
検査精度* 感度86.3%、特異度90.8%

*感度とは癌の確定診断を受けた人物を癌と判定する確率
*特異度とは健常者を癌ではないと判定する確率

エヌノーズ(N-NOSE)は尿を提出するだけで15種類の癌リスクを判定することができるがん検査キットです。

一般的な尿検査と手順もさほど変わらず、持ち込みと集荷の両方に対応しています。

線虫を使った世界初の製品

一般的ながん検査キットは癌に含まれる成分を抗体反応などをベースに検知しますが、エヌノーズ(N-NOSE)は「線虫」と呼ばれる生き物を利用しています。

線虫は尿に含まれる癌の匂いに反応する性質を持っており、高精度かつ低コストでリスクを判定することが可能です。

なお、線虫の嗅覚については25年以上にわたって研究されています。

権威性の高い科学誌にも取り上げられているため、一定の確度を備えた検査手法といえるでしょう。

多くの病院・研究機関が開発に協力している

エヌノーズ(N-NOSE)は株式会社HIROTSUバイオサイエンスが提供するがん検査キットです。

開発には国内外26の病院や研究機関が携わっており、東京大学や筑波大学付属病院なども協力しています。

がん治療において高い権威性を持つ都立駒込病院、大阪大学も共同研究先であることから、エヌノーズは高い信頼性が見込まれています。

50万人が利用している

がん検査キットのエヌノーズ(N-NOSE)は多くの法人・医療機関で導入されており、公式サイトによると利用者数は50万人にものぼるようです。

2020年に一般販売がスタートしてから4年足らずで達成した点を考慮すると、高い需要を誇ることがうかがえます。

がん検査キット「エヌノーズ」(N-NOSE)のメリット

がん検査キット「エヌノーズ」(N-NOSE)のメリット

次は、がん検査キットエヌノーズ(N-NOSE)のメリットを解説します。

  • ステージ1のがんリスクを判定できる
  • 15種類のがん種別に対応している
  • 簡単な手順で検査できる
  • アフターサービスが充実している
  • リーズナブルで継続しやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステージ1のがんリスクを判定できる

線虫を用いたがん検査キットのエヌノーズ(N-NOSE)は、ステージ1のがんリスクでも判定することが可能です。

参考までに、大腸がんの3年生存率はステージ4で約18%とかなりの低水準ですが、ステージ1〜3であれば約80%と十分完治の見込みがあります。

そのため、エヌノーズを定期的に利用することで早期発見の確率が上がり、癌による死亡リスクも抑えられる可能性があるのです。

15種類のがん種別に対応している

エヌノーズ(N-NOSE)は全15種類のがん種別に対応しており、一つの検体ですべて判定することができます。

がん検査キットとしては大変豊富な部類であり、個別に検査するよりも低コストかつ効率的といえるでしょう。

ただし、甲状腺がんなどは判定できないので、検査したい場合は他社の製品か医療機関での検診を受ける必要があります。

簡単な手順で検査できる

一般的な尿検査とさほど変わらない手順で検査できるのも、エヌノーズ(N-NOSE)のメリットといえます。

具体的には以下の通りで、検体採取自体は数十分もあれば完結するでしょう。

  1. エヌノーズのアカウントを発行する
  2. 検体提出の日程を予約する
  3. がん検査キット(採尿器具、マニュアルなど)の内容を確認する
  4. 尿を採取する
  5. 検体採取から4時間以内に最寄りの指定検査機関へ持ち込むor集荷を依頼する

なお、がん検査キットのエヌノーズは全国各地の医療機関などと提携しており、最寄りの指定検査機関を見つけやすい利点もあります。

もし持ち込みが難しい場合は集荷を依頼することも可能ですが、集荷料として別途2,200円(税込)かかる点には注意が必要です。

アフターサービスが充実している

がん検査キットのエヌノーズ(N-NOSE)では、高リスクの判定がでたユーザーに対して、以下のようなアフターサービスを設けています。

  • 検査結果の解説
  • 医療機関の受診に向けたアドバイス
  • 健康診断・人間ドックの予約代行 など

ただし、医療機関でのがん検診費用はサポートしておらず、完全に自費負担となります。

リスクA〜C判定のユーザーにも対応していないので、事前に把握しておきましょう。

リーズナブルで継続しやすい

がん検査キットのエヌノーズ(N-NOSE)は利用頻度や製品によって複数の料金プランが設けられており、いずれも医療機関でのがん検診よりリーズナブルな水準です。

エヌノーズ(N-NOSE)の製品タイプ 料金
エヌノーズ定期検査コース 15,800円
エヌノーズ1回検査コース 16,800円
膵臓・肝臓がんのリスク検査 30,000円〜50,000円
ペット+飼い主さまペア 14,800円〜18,800円

一般的な全身検査では5万円〜10万円程度かかる点も考慮すれば、比較的継続しやすい価格帯といえるでしょう。

なお、膵臓・肝臓がんのリスク検査が可能な「エヌノーズプラス」は、通常タイプで高リスク判定がでたユーザーのみ利用できる点に注意が必要です。

がん検査キット「エヌノーズ」(N-NOSE)のデメリット

がん検査キット「エヌノーズ」(N-NOSE)のデメリット

次は、がん検査キットエヌノーズ(N-NOSE)のデメリットについて見ていきましょう。

  • がん種別は特定できない
  • 100%の精度は保証していない
  • 判定まで一か月程度を要する
  • あくまでリスクしか判定できない

がん種別は特定できない

エヌノーズ(N-NOSE)は15種類のがん種別を一度に判定することができる一方、部位や細かい種別までは特定しきれません。

検査結果にもあくまでリスク度合いや大まかな総評しか掲載されてないため、仮に高リスク判定がでた場合は医療機関で検診を受ける必要があります。

もしがん種別まで特定したい場合は、あらかじめ対応している癌が限定されている検査キットなどを検討しましょう。

100%の精度は保証していない

がん検査キットのエヌノーズ(N-NOSE)は高い精度でがんリスクを判定できますが、100%の精度が保証されているわけではありません。

そのため、もし判定結果が低リスクでも、不安を感じたり、以下のような症状がでていたりする場合は、医療機関での検診も受けるようにしましょう。

  • 継続的な倦怠感や発熱がある
  • 腹痛や吐き気、食欲不振がある
  • 体のどこかに痛みを感じる など

がん検査キットの判定結果はあくまで参考程度に留め、実際の症状などを基準に判断してみてください。

判定まで一か月程度を要する

エヌノーズ(N-NOSE)の検査手順自体はとてもシンプルであり、誰でもスムーズに実施できます。

しかし、検体提出から判定結果が送付されるまでに一か月程度の時間を要するため、スピード感を持ってリスクを判定したい方には不向きかもしれません。

すぐに結果を知りたい場合は、その場で検査が可能なセルフチェックタイプや、検査期間が数日程度で済む検査キットを検討しましょう。

あくまでリスクしか判定できない

エヌノーズ(N-NOSE)をはじめとするがん検査キットは、あくまで癌のリスクを判定する製品となります。

そのため、高リスク判定がでたとしても癌を確定する根拠にはならず、医療機関での検診を経て、医師の判断を仰がなければなりません。

無論、定期的に受検することで早期発見の確率は高まりますが、あくまでがん検査キットは本格的ながん検診の必要性を判断する材料の一つと捉えておくと良いでしょう。

がんは早期発見が重要!検査キットだけではなく、検診をおすすめします

がんは早期発見が重要!検査キットだけではなく、検診をおすすめします

癌は10年〜20年程度の時間をかけて成長し、1cmを超えた時点で急速に肥大化していく性質を持っています。

そして、癌が小さい早期のうちに気がつけず、死亡リスクが高まってしまうケースも少なくありません。

実際に、日本人が癌で死亡する確率は以下の通りであり、とても身近に潜む危険であることがわかります。

  • 男性25.1%(4人に1人の割合)
  • 女性17.5%(6人に1人の割合)

ただ、癌が進行する前に早期発見できれば、どんな癌種別でも完治する見込みはあります。

そのため、1年〜2年程度のペースでがん検査キットを継続利用するのがおすすめといえるでしょう。

一方、エヌノーズ(N-NOSE)をはじめとするがん検査キットはあくまでリスクを判定するものであり、100%の精度を保証しているわけではりません。

より発見の精度を向上させるうえでは、医療機関での検診も並行して受けるようにしてください。

記事まとめ

記事まとめ

エヌノーズ(N-NOSE)は早期ステージの癌の臭いを嗅ぎ分ける線虫を利用した世界初のがん検査キットであり、一般販売から4年程度で50万以上の利用実績を誇ります。

その他にも以下のようなメリットがあるため、癌の早期発見に役立つでしょう。

  • ステージ1の早期がんリスクを判定できる
  • 15種類のがん種別に対応している
  • 簡単な手順で検査できる
  • アフターサービスが充実している
  • リーズナブルで継続しやすい

また、エヌノーズは高い判定精度を備えてたがん検査キットである一方、100%の確実性を保証しているわけではありません。

がん種別も特定できないので、より早期発見の確率を高めたいのであれば、医療機関でのがん検診も並行して受けるのがおすすめです。

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