
自宅でできるがん検査キット、本当に役立つ?信頼性を解説
自宅で手軽にできるがん検査キット。
でも、本当に信頼できるの?
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、がん検査キットの信頼性や、自分に合ったキットの選び方について解説します。
がん検査キットを効果的に活用するためのポイントも紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもがん検査キットとは
がん検査キットとは、自宅で簡単に実施できる、がんのリスクや可能性を評価するためのツールです。
がん検査キットの主な目的は、がんの早期発見の可能性を高めることにあります。
血液、尿、便、唾液などの生体サンプルを用いて、特定のバイオマーカーや遺伝子変異を検出します。
がん検査キットの種類と仕組み
先述した通り、血液、尿、便、唾液など、サンプルの種類やがん検査キット製品によって、調べられるがんの種類や精度が異なります。
それぞれのがん検査キットにメリットとデメリットがあるため、自分に合った検査方法を選ぶことが重要です。
ここでは、検査に使用する検体にフォーカスして、代表的ながん検査キットの種類と仕組みについて詳しく解説します。
1. 血液を用いたがん検査キット
血液を検体するがん検査キットは、様々な種類のがんに対応できる検査キットです。
腫瘍マーカーを測定することで、比較的短時間で結果を知ることができます。
しかし、他の病気でも腫瘍マーカーが上昇する場合や、早期のがんでは正常値を示す場合もあるため、診断の確定には他の検査が必要となることがあります。
メリット |
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デメリット |
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検査対象 | 肝臓がん、膵臓がん、大腸がん、前立腺がんなど |
2. 尿を用いたがん検査キット
尿によるがん検査キットは、身体への負担が少なく、非侵襲的(ひしんしゅうてき:生体を傷つけない、身体に負担を与えない)に検査を行える方法です。
検出できるがんの種類が限定的で、特に、泌尿器系のがん検出に有効とされています。
メリット |
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デメリット |
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検査対象 | 肝臓がん、膵臓がん、大腸がん、前立腺がんなど |
3. 便を用いたがん検査キット
便を使用するがん検査キットは、大腸がんの早期発見に役立ちます。
自宅でも簡単に実施できる手軽さが魅力ですが、大腸がん以外の消化器のがんは検出できず、痔やポリープなどでも陽性になることがあります。
メリット |
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デメリット |
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検査対象 | 大腸がん |
4. 唾液を用いたがん検査キット
唾液を検体とするがん検査キットは非侵襲的で痛みもなく、自宅で簡単に採取できる点が特徴です。
主に遺伝子変異を調べることで、がんの発症リスクを予測する目的で利用されます。
検出できるがんの種類が限定的であることを覚えておきましょう。
メリット |
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デメリット |
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検査対象 | 口腔がん、咽頭がん、食道がん、膵臓がんなど |
【注意】信頼性100%のがん検査キットは存在しない
残念ながら、現時点では100%の精度でがんを検出できるがん検査キットは存在しません。
がんは非常に多くの種類があり、それぞれに特徴的な遺伝子変異やタンパク質が存在します。
がん検査キット一つだけで全ての種類のがんを正確に検出することは困難です。
また現在の技術では、微量な腫瘍マーカーや遺伝子変異を検出することは非常に難しいのが実情です。
そのため、がん検査キットの信頼性には限界があることをしっかりと認識しておく必要があります。
がん検査キットは、がんの発症リスクをある程度評価することができる補助的なツールですので、100%の精度を求めるのではなく、定期的な健康診断と合わせて早期発見につなげることが大切です。
ではがん検査キットを使用する目的は?
がん検査キットの信頼性は100%ではないということがわかりました。
ではなぜ、多くの人ががん検査キットを利用するのか?と疑問に思う方もいるでしょう。
がん検査キットは、100%の精度とは言えませんが、それでも多くのメリットがあります。
以下では、がん検査キットの本来の使用目的を解説していきます。
早期発見の可能性を高める
がんは、早期に発見できれば治療効果が大きく期待できる病気です。
がん検査キットは、自覚症状がない早期のがんを発見するための手がかりとなることがあります。
定期的にがん検査キットでの検査を行うことで、がんの早期発見につながる可能性を高めることができるのです。
ただし、検査キットで陽性反応が出た場合は、必ず医療機関で精密検査を受けることが重要です。
定期的な健康管理のツールとして
がん検査キットは、定期的な健康管理の一環としても利用できます。
検査結果から自身の体の変化を把握し、健康状態をモニタリングしましょう。
また、検査結果をもとに、医師と相談しながら、より適切な健康管理を行うことも可能です。
がんリスクの自己認識を深める
がん検査キットの中には、遺伝的な要因に基づいて、ある特定のがんにかかりやすい体質かどうかを評価するものもあります。
これにより、自身の体質をより深く理解することで、がんのリスクを意識した生活を送るきっかけになるでしょう。
ただし、遺伝的な要因だけでなく、生活習慣もがんの発症に大きく影響することを忘れずに。
がん検査キットの結果だけでなく、食生活や運動習慣などにも注意を払うことが大切です。
がん検査キットの結果を正しく解釈しよう
がん検査キットで結果が出たら、がんリスクの早期発見のために、その結果を正しく理解することが非常に重要です。
陽性結果が出た場合の適切な対応
がん検査キットで陽性反応が出た場合、多くの人は不安に感じてしまうはずです。
しかし、がん検査キットで陽性反応が出たからといって、必ずしもがんに罹患しているとは限りません。
先述した通り、がん検査キットの精度には限界があり、信頼性100%とは言い難いのが現状です。
偽陽性が出る可能性もゼロではありません。
そのため、陽性反応が出た場合は、慌てず、医療機関を受診して医師に相談することが大切です。
医師は、検査結果だけでなく、患者さんの年齢、家族歴、生活習慣などの情報を総合的に判断し、より詳しい検査を行うか、経過観察をするかといった適切な治療方針を提示してくれます。
医療機関の受診・医師への相談が重要
がん検査キットは、あくまでも自己検査の一環であり、医療機関での診断を代替するものではありません。
医療機関では、より高度な検査機器や専門的な知識を用いて、がん検査キットよりも正確な診断を行うことができます。
また、医師は、検査結果だけでなく、患者さんの不安や疑問にも丁寧に答えてくれます。
そのため、がん検査キットの結果が出た際は、必ず医療機関を受診し、医師に相談するようにしてください。
信頼性の高いがん検査キットの選び方
がん検査キットの信頼性は100%ではありませんが、自分が信頼できるがん検査キットを選ぶ方法を紹介します。
現在はたくさんの種類のがん検査キットが開発・販売されており、がん検査キットの存在自体は今までより身近なものになってきました。
どれを選んだらいいのかわからない、迷ってしまうという方はぜひ参考にしてみてください。
対象となるがんの種類を確認する
がん検査キットは、検出できるがんの種類がそれぞれ異なります。
すべての種類のがんを網羅できる検査キットは存在しないため、まずは自分が特に心配しているがんの種類に対応しているがん検査キットを選びましょう。
例えば、家族歴などに基づいて、特定のがんリスクが高い場合は、そのがんに特化したがん検査キットを選ぶことがおすすめです。
検査結果が出た後のフォローなど、医療機関と連携している
がん検査キットを購入する前に、そのキットを提供している会社が、検査結果が出た後のフォロー体制を整えているか確認しましょう。
陽性反応が出た場合、どの医療機関に相談すれば良いのか、あるいは、提携医療機関があるのかなどを事前に確認しておくことが重要です。
感度と特異度の数値を確認する
がん検査キットにおける感度とは、実際にがんにかかっている人が陽性と判定される割合、特異度とは、がんにかかっていない人が陰性と判定される割合です。
これらの数値が高いほど、検査の精度や信頼性が高いと言えます。
製品の説明書やウェブサイトなどで、これらの数値が公開されているか確認しましょう。
おすすめランキングなどではなく、口コミや評判もチェックする
インターネット上には、がん検査キットのランキングや口コミ情報が数多く存在します。
しかし、ランキング上位の製品が必ずしもあなたに合っているとは限りません。
口コミや評判も参考にしながら、複数の情報を総合的に判断することが大切です。
また、かかりつけ医に相談し、医師が推奨するがん検査キットを選ぶことも一つの方法です。
がん検査キットを効果的に活用するためのアドバイス
自宅で手軽にがんリスクを検査できるがん検査キット。
ここでは、がん検査キットをより効果的に活用するための3つのポイントを紹介します。
がん検査キットを賢く活用し、健康な身体作りに役立てましょう。
定期的な利用でがんリスクの経時変化を把握する
定期的な検査によって、がんリスクの変化を把握し、早期に異常を発見することができます。
また、検査結果を比較することで、自身の健康状態をより深く理解し、生活習慣の見直しにもつながります。
スクリーニングツールとして生活習慣の改善と組み合わせる
がん検査キットは、あくまでもスクリーニングツールの一つです。
検査結果だけでなく、食生活、運動習慣、喫煙などの生活習慣も見直すことが大切です。
健康的な生活を送ることで、がんのリスクを低減することができます。
がん検査キットの検査結果と生活習慣改善を組み合わせることで、より効果的ながん予防につなげましょう。
正しい知識を持っていれば、過度な不安を避けられる
冷静に対応するために、がん検査キットに関する正しい知識を持ちましょう。
がん検査キットの精度や限界、陽性結果が出た場合の適切な対応など、事前に理解しておくことで、心理的な負担を軽減することができます。
また、医療機関で定期的な健康診断を受けるなど、総合的な健康管理を行うことも大切です。
記事のまとめ
がん検査キットは、自宅で手軽にがんリスクを調べられる便利なツールですが、信頼性は100%ではありません。
早期発見の可能性を高める一方で、すべての種類のがんを検出できるわけではありませんのでご注意ください。
がん検査キットの検査結果に不安があったり、気になる症状がある場合は必ず医師に相談しましょう。
がん検査キットは定期的な健康診断と併用し、日ごろからバランスの取れた生活習慣を心掛けることが大切です。
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