女性の癌に特化したがん検査キットの特徴・料金は?購入前の注意点も解説
癌の中には女性特有の種類も存在し、罹患数も多いことからがん検査キットを使ってこまめにリスク判定したい方も少なくありません。
しかし、「女性専用のがん検査キットの費用などがわからない」「女性向けがん検査キットを選ぶ方法を知りたい」と悩む方もいるでしょう。
本記事では、女性特有の癌の種類やおすすめのがん検査キットの特徴・費用を解説します。
女性は20代〜50代にかけて罹患数が多い
癌は日本人の約50%が罹患する身近な病ですが、女性の場合は20代〜50代にかけての罹患者が多く、30歳・40歳代では男性の約3倍となっています。
また、女性特有の癌も複数存在するため、男性より手厚いケアが必要なことは言うまでもないでしょう。
ただ、医療機関でのがん検診は総じて高額であり、こまめなスクリーニングが要される反面、検診費用の問題から諦める方も多い傾向にあります。
そこで昨今注目されているのが、女性特有の癌に特化したがん検査キットです。
通常のがん検診より安くて手軽なうえに、検査精度も高水準となっているため、癌の早期発見においては大変有用と言えるでしょう。
定期的にがん検査キットを実施し、高リスク判定が出た際にがん検診を受けるようにすれば、進行がんへ発展する前に発見できる確率を高めることが可能です。
女性特有のがんの種類
ここからは、女性が注意するべき癌を詳しく見ていきましょう。
- 女性特有の癌①乳がん
- 女性特有の癌②子宮頸がん
- 女性特有の癌③子宮体がん
- 女性特有の癌④卵巣がん
5年生存率や初期症状などを解説するので、今後に向けてぜひ参考にしてください。
女性特有の癌①乳がん
乳がんは乳房の中にある乳腺に発生する悪性腫瘍の一種で、実は女性だけでなく、少数ながら男性が罹患するケースもあります。
ステージごとの5年生存率は以下の通りで、ステージ3までは80%と比較的高水準です。
ステージ | 5年生存率 |
---|---|
ステージ1 | 99.8% |
ステージ2 | 95.5% |
ステージ3 | 80.7% |
ステージ4 | 38.7% |
なお、乳がんの罹患率は9人に一人程度と多い傾向にありますが、早期発見できれば十分に完治が見込めるでしょう。
一般的な症状としては、乳房のしこり・くぼみや血液が混じった分泌液、痛みなどが挙げられます。
女性特有の癌②子宮頸がん
女性特有の癌である子宮頸がんは、CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)やAIS(上皮内腺がん)という状態を経て癌化する性質を持っています。
進行するとリンパ節などに転移する可能性があり、腫瘍の箇所によっては検診による発見が難しいこともあるため、がん検査キットによるスクリーニングが大変重要です。
ステージ | 5年生存率 |
---|---|
ステージ1 | 95.6% |
ステージ2 | 79.6% |
ステージ3 | 64.7% |
ステージ4 | 26% |
子宮頸がんに罹患する女性は全体の約2%と比較的少なく、ステージ1の5年生存率は高水準です。
ただ、進行するにつれて治療の難易度は上がり、ステージ4の段階では他の箇所への転移も考えられるため、極力ステージ1で発見するのが理想と言えるでしょう。
なお、子宮頸がんは初期症状がほとんど発現せず、ある程度進行してから異常出血、おりものの増加などが見られることがあります。
女性特有の癌③子宮体がん
同じく女性特有の子宮体がんとは、胎児が宿る子宮体部の内膜組織に生じる悪性腫瘍です。
通常、内膜組織は月経などで剥がれ落ちるため、発症率としては40代以降が高い傾向にあります。
ステージ | 5年生存率 |
---|---|
ステージ1 | 87% |
ステージ2 | 76% |
ステージ3 | 51% |
ステージ4 | 19% |
子宮体がんは治療後にリスク判定を行い、必要に応じて化学療法や放射線治療を導入するケースも少なくありません。
初期症状としては、不正出血、排尿時の痛み、下腹部の痛みなどが挙げられます。
子宮頸がんと合わせて、早期発見に努めるようにしましょう。
女性特有の癌④卵巣がん
卵巣がんは卵巣に発生する悪性腫瘍であり、卵管の場合は「卵管がん」に分類されます。
女性の罹患率は全体の1%と低水準ですが、ステージ3の段階で腹膜や小腸、リンパ節などに転移する可能性もあります。
ステージ | 5年生存率 |
---|---|
ステージ1 | 91.4% |
ステージ2 | 80.5% |
ステージ3 | 51.4% |
ステージ4 | 41% |
卵巣がんは初期症状がほぼ発現しないため、検診を受けつつ、がん検査キットを用いて定期的にスクリーニングした方が良いでしょう。
女性におすすめのがん検査キット6選
次は、女性特有の癌に特化したがん検査キットの概要や費用などを解説します。
- 女性向けがん検査キット①SUGUME 子宮頸がんリスク検査キット
- 女性向けがん検査キット②SUGUME 乳がんリスク検査キット
- 女性向けがん検査キット③N-NOSE
- 女性向けがん検査キット④マイシグナル・スキャン
- 女性向けがん検査キット⑤SalivaChecker
- 女性向けがん検査キット⑥ketsuken
それぞれ詳しく見ていきましょう。
女性向けがん検査キット①SUGUME 子宮頸がんリスク検査キット
SUGUMEは多種多様ながん種別に対応しており、子宮頸がんのリスクも調べることができます。
採尿タイプで簡単に調べられ、5分程度待てばその場で検査結果がわかるため、スピーディーに実施したい方には特におすすめです。
- 税込費用:単品4,980円、法人向け定期購入約10,000円/一人あたり年間(最低10人〜)
- 利用方法:専用容器に尿を採取して検査キット滴下
- 検査期間:最短5分〜15分程度
SUGUMEは一種類の癌しか対応していませんが、比較的リーズナブルでアフターフォローも充実しています。
その他の女性特有のがん種別についてもがん検査キットが用意されているので、必要に応じて使い分けてみてください。
女性向けがん検査キット②SUGUME 乳がんリスク検査キット
SUGUMEは、乳がんに特化したがん検査キットも販売しており、こちらは採血してリスク判定するタイプとなります。
ランセットという専用器具で血液を採る必要がありますが、極力痛みを感じない設計になっているので、通常の注射よりも負担は少ないのではないでしょうか。
- 税込費用:単品4,980円、法人向け定期購入約10,000円/一人あたり年間(最低10人〜)
- 利用方法:採血後、検査キットに血液を滴下してセルフチェック
- 検査期間:最短5分〜15分程度
乳がん検査キットと合わせて購入しても10,000円ほどで済むため、比較的低コストで継続できるメリットもあります。
検査精度も98.3%と高水準なので、一定の信頼性も見込めるでしょう。
女性向けがん検査キット③N-NOSE
N-NOSEはがん細胞の特定に役立つ「線虫」を用いたがん検査キットであり、女性特有の卵巣がん、子宮がん、乳がんを含め15種類もの癌を一度にリスク判定できます。
N-NOSEでは尿を用いて検査するため、大きな負担を感じずに継続していけるでしょう。
- 税込費用:16,800円(定期購入15,800円)
- 利用方法:専用容器に入れた尿を最寄りの検査機関(N-NOSE提携クリニックなど)へ郵送
- 検査期間:検体提出から約4〜6週間後
全身のリスクを効率的に調べたい方にといって、N-NOSEは特に役立つがん検査キットと言えます。
女性向けがん検査キット④マイシグナル・スキャン
マイシグナル・スキャンは、「マイクロRNA」という血液や尿に含まれる成分を利用したがん検査キットです。
マイクロRNAは採尿で6種類の癌が同時に調べられ、その中に乳がんや卵巣がんも含まれています。
- 税込費用:16,000円〜69,300円
- 利用方法:尿を採取して検査機関へ郵送
- 検査期間:検体提出から一ヶ月以内
マイクロRNAを活用したマイシグナル・スキャンはやや高額なので、よりコストを抑えたいなら安価な別製品もおすすめです。
マイクロRNAを用いたがん検査キット、マイシグナル・スキャンの詳細については、以下の記事も参考にしてください。
参照:尿のマイクロRNAをAIで解析 がんリスク検査|miSignalスキャン
女性向けがん検査キット⑤SalivaChecker
SalivaCheckerは、乳がんを含めた全6種類のがんリスクがチェックできるがん検査キットです。
唾液で簡単に検査でき、医療機関でも販売されているので、初めてのがん検査キットでも迷わず利用できるでしょう。
- 税込費用:26,400円
- 利用方法:専用容器で唾液を採取して検査機関へ郵送
- 検査期間:検査実施日より約2~3週間
部位ごとのリスクも提示してもらえるため、手軽に詳細なスクリーニングを行いたい場合は、ぜひ検討してみてください。
参考:部位ごとにわかるがんリスク検査|SalivaChecker
女性向けがん検査キット⑥ketsuken
ketsukenは女性向けがん検査キットを販売しており、乳がん、子宮がんに加えて、卵巣がんや子宮筋腫なども一度にチェックできます。
- 税込費用:20,460円
- 利用方法:専用器具で数的の血液を採取後に検査機関へ郵送
- 検査期間:検体提出から約1週間〜10日程
生活習慣病に特化した検査キットもあるので、女性特有の癌と併用して受検すれば、より幅広いスクリーニングが行えるでしょう。
早期発見のために。がん検査キットだけではなく検診もご検討ください
女性特有の癌は、いずれも初期段階なら高い生存率となっていますが、進行するにつれて著しく治療の難易度が上がっていきます。
子宮体がんに関してはステージ4で20%を切ってしまうので、早期発見と治療開始が何よりも重要と言えるでしょう。
そして、がん検査キットだけでも早期発見の確率は高められますが、より正確性を求めるなら通常のがん検診も併用するのがおすすめです。
普段はがん検査キットを利用しつつ、低頻度でも医療機関で検診を受け、こまめに癌のリスクをチェックしてみてください。
がん検査キットの精度について
女性特有のがん検査キットは総じて高い検査精度を誇ります。
ただ、いずれも100%の確実性を保証しているわけではなく、偽陽性・偽陰性となる可能性もゼロではありません。
そのため、もし低リスク判定が出たとしても、以下の症状があったり、どうしても不安だったりする場合は、医療機関での検診をおすすめします。
- 発熱や頭痛がある
- 血圧が慢性的に高い
- 体のどこかに痛みを感じる など
がん検査キットの結果は鵜呑みにし過ぎず、あくまで一次スクリーニングとして活用するようにしましょう。
記事のまとめ
女性は男性に比べて罹患しやすい年代が若く、性別特有の癌も複数にわたります。
コストの問題から医療機関でのがん検診を避ける方も多い傾向ですが、安価ながん検査キットを利用することで、よりこまめにリスクを調べられるでしょう。
そして、よりリーズナブルに一次スクリーニングを行いたいなら、乳がん・子宮頸がんに対応したSUGUMEがおすすめです。
法人向けプランならよりコストを抑えて継続できるため、気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
- ・本コンテンツの情報は、充分に注意を払い信頼性の高い情報源から取得したものですが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
- ・本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としています。医療上のアドバイスや診断、治療に関しては、必ず医療従事者にご相談ください。
- ・本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
- ・本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。