前立腺がん検査キットとは?使い方や再発・転移を防止する対策も解説
前立腺がんは男性特有の癌であり、11人に一人が罹患するとされている比較的身近な病です。
最近はがん検査キットで手軽にリスクを判定できるものの、「おすすめの前立腺がん検査キットがわからない」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、前立腺がんのリスクをセルフチェックできる製品を4つ紹介します。
再発・転移の防止に役立つポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
前立腺がんとは
ここではまず、前立腺がんの概要について解説します。
- 男性の罹患率第一位
- 初期症状はでにくい
- 50歳代から罹患数が増える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
男性の罹患率第一位
癌は部位によって様々な種類がありますが、その中でも前立腺がんは男性が罹患する癌の一位に挙げられています。
【男性の部位別罹患数】
- 1位:前立腺がん16.7%
- 2位:大腸がん15.5%
- 3位:胃がん15.1%
- 4位:肺がん14.9%
- 5位:肝臓がん4.5%
また、2019年における前立腺がんの死亡者数は約12,000人となっており、がん種別全体では第6位とのこと。
罹患数の上位3つは僅差ではあるものの、やはり前立腺がんは男性が最も注意すべきがん種別といえるでしょう。
初期症状はでにくい
前立腺がんは40年近い時間をかけて成長していく特徴を持っており、初期症状はほとんど発現しません。
ある程度進行すると以下のような症状が現れますが、いずれも癌以外の要因も考えられ、見過ごしてしまう方も少なくありません。
- 尿がでにくい
- 排尿時に痛みを感じる
- 尿などに血が混じる など
なお、上記が発生する場合、前立腺がんは相応に進行しているケースが多く、他の部位に転移している可能性もあります。
そのため、前立腺がんの対策においては、自覚症状のない早期段階での発見・治療が急務といえるでしょう。
50歳代から罹患数が増える
前立腺がんはじっくり時間をかけて進行していくため、50歳代以降から確定診断の件数が増加する傾向にあります。
先ほど触れた通り、この時点ではある程度がん細胞も成長していることが考えられるため、治療期間やコストの負担も増してしまうでしょう。
ただ、前立腺がんの生存率は以下の通りで、他の癌に比べると高水準です。
前立腺がん5年生存率
- ステージ1〜3:100%
- ステージ4:63.4%
とはいえ、ステージ4になると5年生存率は大幅に低下するので、やはりステージ1〜3の治療スタートが大切なことに変わりはありません。
前立腺がん検査キットを定期的に使い、早期発見と治療を目指しましょう。
自宅でセルフチェックできる前立腺がん検査キット4選
ここからは、おすすめの前立腺がん検査キットを4つ解説します。
- SUGUME
- 栄研化学株式会社 前立腺がん検査キット
- DEMECAL
- 日本医学 前立腺がん 検査キット
それぞれの検査キットの特徴を詳しく見ていきましょう。
SUGUME 前立腺がん腫瘍マーカー検査キット
SUGUMEは、前立腺がんをはじめとする様々な癌種別のリスク判定が可能ながん検査キットです。
ランセットという採血器具を用いて少量の血液を採取した後、混合液と混ぜて付属のキットに滴下すればその場で結果がわかります。
- 税込料金:単品4,980円、法人向け定期購入約10,000円/一人あたり年間(最低10人〜)
- 検査期間:最短5分程度
- 検査手法:血液検査
一般的ながん検査キットは長くて一ヶ月程度を要するケースもあるため、最大限スピーディーに前立腺がんのリスクを知りたい方には特におすすめです。
参考:前立腺がんリスク腫瘍マーカー検査キット | SUGUME
SUGUMEの使い方
- 自宅に届いた検査キットの内容を確認する
- ランセットで少量採血する
- 反応カセットに血液を数滴垂らして5分程度待機する
- 自宅で結果を確認する
なお、SUGUMEの検査キットは高水準の検査精度を誇りつつ、比較的低コストで手に入るため、経済的な負担を抑えながら継続できるでしょう。
栄研化学株式会社 前立腺がん 検査キット
栄研化学株式会社の前立腺がん検査キットは全国の多様な企業と提携し、実際に健康診断で活用されている実績を持っています。
検体提出から最短5日程度で結果が郵送され、注文の翌日〜翌々日には検査キットが到着するそうなので、スピード感についても申し分ないでしょう。
- 税込料金:4,400円
- 検査期間:検体提出から5日程度
- 検査手法:血液検査
なお、この検査キットは専用のWebサイトなどは設けておらず、基本的に紙媒体での結果報告となる点に注意が必要です。
前立腺がん検査キットの使い方
- 検査キットの内容を確認する
- 申込書を記入する
- 血液を採取する
- 指定検査機関に検体を提出する
- 数日程度で検査結果が郵送される
検査キットの詳細な使い方については販売サイトの動画でも確認できるため、上記と合わせてチェックしてください。
DEMECAL がんリスクチェッカー 男性向け
DEMECALは前立腺がんに特化した製品だけでなく、複数の癌や生活習慣病に対応したタイプも販売しています。
医療機関に加え、大手生命保険会社でも導入されており、厚生省から「管理医療機器」としても承認を受けているので、一定以上の信頼性も期待できるのではないでしょうか。
- 税込料金:10,890円
- 検査期間:検体提供から3〜5営業日
- 検査手法:血液検査
なお、同検査キットは大腸がん、胃がんのリスクも同時にチェックできます。
DEMECALの使い方
- 自宅に届いたセットの内容を確認する
- 問診票に指定事項を記入する
- 説明書に従って採血時間を確認する
- 自宅で採血する
- 専用の溶液と検体を混ぜる
- 指定検査機関に郵送する
- メールか書面で結果を確認する
DEMECALは、がん種別によって採血の時間が指定されているケースがあるため、詳細は付属の説明書をチェックしてください。
日本医学 前立腺がん 検診申込セット
日本医学の前立腺がん検査キットは、楽天やAmazonにて3,000円程度で販売されています。
検査機関は登録衛生検査所の認可を受けており、数滴の血液をろ紙に染み込ませるだけで検査できるので、初心者でも安心かつ手軽に取り組めるでしょう。
- 税込料金:2,699円〜
- 検査期間:検体提供から7〜10営業日
- 検査手法:血液検査
数あるがん検査キットの中でも、比較的価格が安い点も魅力の一つです。
前立腺がん検診申込セットの使い方
- 検診申込セットを購入する
- 申込用紙に記入して返送する
- 検診キットの内容を確認する
- 検体と一緒に依頼書などを郵送する
- 約1週間程度で検査結果が届く
なお、こちらの製品はあくまで「申込セット」となります。
検査に使用する器具などは後日郵送されてくるので、事前に流れを把握しておいてください。
気になる症状がある場合は、医療機関の受診・治療をおすすめします
前立腺がんキットはいずれも高い検査精度を誇りますが、100%の確実性を保証しているわけではありません。
先ほど触れた通り、前立腺がんがある程度進行すると「尿がでにくい」「排尿時の痛み」といった症状が現れるケースが多いため、気になる場合は医療機関での検診を検討するのがおすすめといえます。
また、倦怠感や発熱などの上記に当てはまらない症状も同様です。
前立腺がん検査キットはたしかに早期発見に役立つものの、それを鵜呑みにするのではなく、必要に応じて医師の判断も仰ぎましょう。
再発や転移を早期発見するためはPSA値の測定が重要
もし前立腺がんが陰性と判断されても、微細ながん細胞が残っている場合、再発・転移してしまう可能性もゼロではありません。
その際にチェックするべきなのが「PSA値」であり、この数値が上昇傾向にある場合は再発か転移が疑われます。
当然、一般人が自分で解析するのは困難ですが、がん検査キットを定期的に利用することで、こまめにリスクをチェックできるでしょう。
1年〜2年に一度を目安に実施してみてください。
記事まとめ:中高年の男性患者が特に多いがんです。検査キットで早期発見を。
前立腺がんは他のがん種別に比べて生存率が高いものの、自覚症状が現れるころにはある程度進行しているケースが多く、死亡数は決して少なくありません。
そのため、定期的にがん検査キットを受検し、早期発見・治療することが何よりも重要であり、気になる自覚症状がある場合は医療機関で検診を受けてください。
ぜひ日常生活の中に検査キットを取り入れてみてくださいね。
そして、可能な限り早く前立腺がんのリスクを知りたいなら、今回解説した「SUGUME」がおすすめです。
検査精度が高水準なのはもちろん、採取した血液を検査キットに滴下すれば、最短5分程度で結果がわかります。
検査キット一つあたり約5,000円で購入できるため、コスト面でも継続しやすいでしょう。
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