がん検査・検診は何歳から受けるべき？受診すべき人の特徴や年齢を解説
がん検診の最大の意義は、がんの早期発見・早期治療によりがんによる死亡率を低下させること。
多くのがんは早期であれば治癒の可能性が高く、身体的・経済的負担も軽減できます。
また、がんの前段階の病変を発見し、予防につなげることも可能です。
さらに、「異常なし」と判定されることで安心を得られるメリットもあります。
一方で、偽陽性や過剰診断などのデメリットも存在します。
これらを理解した上で、定期的に適切にがん検査・がん検診を受けることが、がんの早期発見と死亡率低下につながります。
がん検診の種類
がん検診には、主に「対策型検診」と「任意型検診」の2種類があります。
対策型検診
対策型検診は、市区町村が実施する住民検診や職域検診などの公共的な医療サービスです。
- 無料または少額の自己負担で受診可能
- 科学的に効果が証明された検査方法を採用
- 対象年齢や受診間隔が定められている
現在、日本では以下の5種類のがん検診が対策型検診として実施されています。（2025年1月現在）
- 胃がん検診 (50歳以上、2年に1回)
- 大腸がん検診 (40歳以上、毎年)
- 肺がん検診 (40歳以上、毎年)
- 乳がん検診 (40歳以上、2年に1回)
- 子宮頸がん検診 (20歳以上、2年に1回)
任意型検診
任意型検診は、個人が自主的に受ける検診で、人間ドックやがんスクリーニング検査などが該当します。
- 全額自己負担
- 様々な検査方法が選択可能
- 受診者の希望に応じて検査項目を選択できる
がん検診の流れ
がん検診の一般的な流れは以下の通りです。
- 一次検診 (スクリーニング検査)
- 精密検査 (一次検診で異常が見つかった場合)
- 確定診断
- 治療 (がんと診断された場合)
なお、がん検査には偽陽性・偽陰性の可能性があり、「検診結果が100%正確」とは言い切れません。
また、過剰診断や不要な治療のリスク、検査による合併症や副作用の可能性もあります。
そのため、がん検診を受ける際は、これらの特徴や注意点を理解した上で、自身の年齢や健康状態に応じて適切な検診を選択することが重要です。
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