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アルコール依存からの脱却 ―不便から始める行動変容―
アルコール依存からの脱却 ―不便から始める行動変容―
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飲酒習慣を変える不便の活用術

お酒を飲むことを控えよう。

いっそやめてしまいたい。

しかし、どうしてもやめられない。

それはアルコール「中毒」に陥ってしまっているのでは!?

中毒症状といっても、毎日仕事終わりの1-2杯とルーチン化している。

キッチンドランカーや無類のお酒好きなど、中毒と言っても軽度から重度まで色々。

なぜお酒をやめられないのか

なぜお酒をやめられないのか

そもそも中毒って何か?

それは、飲まなくてはいられない。やめられない。

では何故か?

アルコールを摂取することで完結する。

例えば喫煙の場合は、食後の一服。

これは食後に一服することで、脳の報酬系から快楽ホルモンが分泌して、一服することで食事が完結する。

つまり、おいしかったと感じる。

一服までが食事。だからやめられない。

脳から快楽ホルモンが誤って習慣化して分泌されるから。まあ、かみ砕いて説明するとこんな感じ。

ピロリ菌除菌と飲酒の関係

ピロリ菌除菌と飲酒の関係

胃がんの原因と言われているヘリコバクター・ピロリ菌(以下「ピロリ菌」)の除菌は年齢などの要素もありますが、主に1週間の「禁酒」と「禁煙」が除菌の鍵(絶対)と言えるのをご存じでしょうか。

ピロリ菌はウイルスではなく細菌(バクテリア)ですから、抗生物質(薬)で除菌できます。

但し、主にピロリ菌は胃の中の幽門部(英語で「pylorus」)に生息していることからピロリ菌と命名されました。

Pから始まる単語ですので、愛嬌のある聞こえですが、命を奪う強毒性を持った細菌です。

保菌者は通常、生涯一度の除菌でよく。除菌後の大人は感染しないと言われています。

その理由のひとつには、胃には胃酸が随時分泌されており、胃に侵入した微生物は胃酸により除菌されます。

しかし、ピロリ菌除菌時にお酒(アルコール)を飲んでしまうと、アルコールの刺激(喫煙の場合はたばこに含まれる有害物質による刺激)により胃酸が分泌され、胃の中で最大限の効果を発揮したい抗生物質の切れ味が損なわれます。

これにより、数百万人が除菌できなかったピロリ菌は耐性菌として、今後、除菌困難になっていると言われています。

ただ除菌できなかったではなく、耐性菌として従来の抗生物質が効かなくなる。由々しき事態に陥っています。

除菌したつもり?もう一度確認を

除菌確認としては、広く使われているPPI(胃薬)の影響もあり(尿素)呼気検査の精度も低くなっており、昨年末ガイドラインの改定があり、「便中抗原」検査が有用とされています。

除菌したつもりがまだ感染しているかも。再度確認しておきたいですね。

このように、お酒(アルコール)の摂取は中毒レベルから短期的な治療レベルまで様々な影響があり、ヘルスリテラシーを高めておく必要があります。

お酒を減らすためにできること

お酒を減らすためにできること

では、どうすれば中毒症状から脱却できるのか。

治療レベルは専門医を受診頂く案内となりますが、軽度(注意:個人で判断せず医師の診断を受けることをお勧め致します)の場合の工夫について参考になればとスピンオフ情報をご案内致します。

たばこのニコチン中毒の治療は乱暴な言い方ですが、ニコチンパッドやニコチンガムなどでニコチンを摂取して、習慣的な喫煙によるニコチン接種をニコチンの過剰摂取につなげ、過剰なニコチンで気持ち悪くなる。

これを繰り返し脳に覚えさせることで喫煙は気持ち悪いものと脳に刷り込み徐々に離脱する。

さてアルコールはどうしたものか。

症状により専門家の助けを求め医学的、心理的、社会的、ライフスタイルの改善を実践すべきではありますが、明らかな軽度な習慣(ライフスタイル面)での工夫をご案内致します。

少しずつ、でも確実に

「継続」するとは、脳科学的には「できることから」。つまり、少しづつ。少しづつ。

ダイエットに置き換えてみましょう。

スクワットを1日30回。と決めた場合。

通常3日ぐらいしか持たないでしょう。頑張っても1週間とか。

では少しづつ少しづつとは。

1日の回数を3回とする。

たった3回。3回を1週間でも2週間でも続けるということが重要です。

気が付けば、3回では物足りず、4回。5回と増やしたくなります。

今日はできるから20回やっちゃおう。これは褒められません。

4回。5回と少しづつ少しづつ物足りなさから、できる範囲で少しづつ少しづつ増やす。

継続さえできれば3か月後には20回ぐらい行わなければ物足りない。と、自らの意思で自然に回数が増えている。

最初から理想の回数を課してはいけないようです。

以下は工夫。発想のアイデアです。

不便さを味方につける

不便さを味方につける

私の場合、ビールが好きで箱買いをします。理由は箱買いが安いから。

しかし、目の前にあるとついつい飲んでしまいます。

結果、飲酒量が増え、お金もかかりますがやめられない。

この対策として通常は飲む分を買いましょう。

在庫はしない。500mlを350mlにする。

3本飲むのを2本にする。と考えますが、考える(=心理)に頼ると甘えが出てきます。

また、安く買いたいから箱買いはしたい。矛盾ですね。

これを解決したのが、部屋に在庫を置かない。

車のトランクを置き場にしました。

しかもタワーパーキングなため出すのに時間がかかる。

夏は暑いため冷やすのに時間がかかる。冬は寒いから取りに行く外出が面倒に。

2重。3重に負担を強いることで、計画的な飲酒。

又はこの負担を越える欲望の時だけの飲酒とした結果、半年以内に心理コントロールが出来、今では家の中に保管していても飲みたいときだけしか手が出なくなりました。

いろいろな発想の下で1つの参考になれば幸いです。

KeyWordは「不便」。

携帯のSNS中毒も不便にすればよい。

例えば、パスワードを難しくするとか。画面をモノクロにして魅力を無くすとか。

便利なものを不便にする。

新しい時間の使い方

新しい時間の使い方

本末転倒ですが、何時間もゲームやSNSに費やしてきた時間を他の時間に置き換えると、心や行動に余裕が出来、新しい発見にもつながります。

例えば、お金が欲しい!

このような方は投資の勉強に時間を当てられます。

金・暗号資産・投資信託・株など最高値を更新しています。

投資をするリスクばかり考え、投資をしないリスクを考えない。

学習をすればリスクは低くなります。人生設計に健康を含めて投資したいものですね。

以上あくまで参考です。

投資については自己責任です。学習を行わない投資は絶対しないでください。

皆様それぞれの生活様式に応じて参考にして頂ければ幸いです。

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柏木久史
柏木久史
株式会社MEDICARE LIGHT 代表取締役
世界に誇れる日本の医療制度。その架け橋として新しい予防システムに挑戦します。健康が我が国の価値を決定づける大きな要因は、そこに住む市民が、そこで働く職員が健康であるかどうかがその都市や企業の価値を決めていく大きな要因になる。そして世界195ヵ国81億人の人々の健康のために。「その場で。簡易で。廉価」な検査キットを提供して参ります。
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