検査キットで薄い線が出る理由は?正しい読み取り方も解説
コロナウイルス感染拡大をきっかけに、抗原検査キットなどを用いて、自宅で簡易的に陽性かどうかをチェックする機会が増えました。
ただ、「抗原検査キットで薄い線が出て陽性か判断できない」「薄い線が出た場合の対処法を知りたい」といった疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、コロナウイルスの抗原検査キットなどで薄い線が出る理由や読み取り方、薄い線が出た場合の対処法を解説します。
新型コロナウイルスだけでなく、妊娠時やインフルエンザの検査キットでも役立つ知識なので、ぜひ参考にしてください
検査キットの薄い線は何を意味するの?
コロナウイルスの抗原検査キットなどで陽性反応が出た場合、通常はT(テスト)ラインに濃い線がくっきりと表示されます。
ただ、通常の手順を踏んでいるにも関わらず、薄い線が出ることも少なくありません。
その場合、「薄い線=陰性」と考えてしまうかもしれませんが、薄い線も基本的には陽性と考えた方が良いでしょう。
抗原検査キットのテストラインに少しでも薄い線が出た場合、それは唾液などの検体に微量のウイルスが含まれている、と考えられるからです。
治りかけのパターンもありますが、薄い線が出た時点で陽性判定と認識し、可能な限り早く医療機関で診察を受けるのがおすすめといえます。
検査キットの正しい読み取り方
次は、コロナウイルスの抗原検査キットなどを正しく読み取る方法を確認していきましょう。
薄い線が出た場合でも適切に判断できるよう、ぜひ参考にしてください。
陽性反応の判定基準
コロナウイルスの抗原検査キットなどには、以下のようなラインが設けられています。
- C(コントロール)ライン
- T(テスト)ライン
Cラインは検査キットが正常に判定しているかを示すものなので、線が出るのが基本です。
対して、Tラインには検査結果が表示されるため、もしこちらに線が出た場合は、陽性と判断できます。
ただ、検査キットによって、採用しているラインが異なるケースもあります。
たとえば、「IgG」と「IgM」といった2つのラインや、「レファレンスライン」などがあげられるでしょう。
いずれにしても、陽性か否かの判定基準は取扱説明書などに記載されているため、事前に確認しておくのがおすすめです。
陰性反応とその確認方法
検体にウイルスが含まれていない場合、基本的にTラインまたは「IgG」「IgM」のいずれも一切線は出ません。
陰性判定でもCラインには反応がありますが、これは正常に判定できている証拠なので、特に気にしなくて良いでしょう。
ただ、コロナウイルスの抗原検査キットなどの判定結果は100%の精度を保証するわけではありません。
判定結果と実際の状態が異なる「偽陽性」「偽陰性」となる可能性もゼロではない点に注意が必要です。
たとえ陰性であっても、咳や倦怠感などの症状がある場合は、医療機関で診察を受けるようにしてください。
薄い線が出たときの対処法
コロナウイルスの抗原検査キットなどで薄い線が出た場合は、基本的に陽性判定と考えて問題ないでしょう。
しかし、本当に陽性か自信がなかったり、抗原検査キットの故障を疑ったりした結果、診察を躊躇する方も少なくありません。
そこで次は、抗原検査キットなどで薄い線が出た場合の具体的な対処法について解説していきます。
薄い線が出たら、まずは説明書に記載がないかを確認
コロナウイルスの抗原検査キットなどで薄い線が出た場合、まず製品に付属している説明書をよく読みましょう。
検査キットによって異なりますが、薄い線を陽性と判断すべきか、あるいは故障かどうかを解説しているケースがあります。
ただ、説明書には一般的な内容しか記載されていない場合がほとんどです。
- 目視うっすら判断できる程度の薄い線
- Cラインが出ていないにも関わらず陽性判定となっている
上記のような珍しいエラーについては言及されていないかもしれません。
そもそも文章だけでは不安が払拭されない方も多いので、説明書の確認は、あくまで抗原検査キットなどで薄い線が出た時の初期動作程度に捉えておきましょう。
製品の販売元に電話などで問い合わせる
コロナウイルスの抗原検査キットなどが正常に動作しているかわからない場合、製品の販売元に問い合わせるのもおすすめです。
具体的な線の状態や使用手順などを可能な限り詳細に伝えることで、製品担当者が適切に判断してくれるでしょう。
製品の製造元の問い合わせ先については、基本的に説明書に記載されています。
万が一説明書を紛失した場合は、公式サイトの問い合わせフォームなどを探して質問してみてください。
しかし、抗原検査キットなどの製造元はあくまで製品の仕様にもとづいたアドバイスしか行えず、陽性か否かを確実に判定してくれるわけではありません。
説明書と同じく、こちらもあくまで参考程度に留めておくのがおすすめといえるでしょう。
医師に相談する
コロナウイルスの抗原検査キットなどで薄い線が出た際、陽性かどうか判断したいなら、医師に相談するのが最も確実性が高い方法といえるでしょう。
大前提として、検査キットで陽性判定となった場合は、どのみち医療機関で診察を受ける必要があります。
実際のところ、説明書や製造元への問い合わせだけでは確証が得られないケースも少なくありません。
薄い線が出た時はあまり時間を置かず、できる限り速やかに医師へ相談しましょう。
記事まとめ
コロナウイルスの抗原検査キットなどは、自宅で簡単に罹患しているかどうかを判断できます。
検査結果が薄い線として表示されることもありますが、その場合でも基本的に陽性と考えて問題ありません。
どうしても確証が持てなければ、以下の対処法を試してみてください。
- 製品の説明書を確認する
- 製品の製造元に電話やメールで問い合わせる
- 医師に相談する
ただ、コロナウイルスの抗原検査キットなどは100%の精度を保証しているわけではありません。
確実性を求めるなら、説明書や製造元への問い合わせより、医師に相談するのが最もおすすめです。
薄い線が出ても一人で抱え込まず適切に対処し、万が一陽性だった場合に早い段階から治療を始められるようにしましょう。
- ・本コンテンツの情報は、充分に注意を払い信頼性の高い情報源から取得したものですが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
- ・本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としています。医療上のアドバイスや診断、治療に関しては、必ず医療従事者にご相談ください。
- ・本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
- ・本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。